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福島第一原子力発電所内汚染水処理技術のための基礎データ収集

Contaminated Liquid Water Treatment for Fukushima Daiichi NPS (CLWT)

東電福島第一原子力発電所内汚染水処理技術のための基礎データ

  • 現在、福島第一原子力発電所におけるタービン建屋地下の溜り水など放射性物質を多く含んだ汚染水の処理対策が進められています。海水が流入したこれらの汚染水からでも、効率よくセシウムやヨウ素などを除去できる処理技術の探索が急がれているところ、日本原子力学会の有志が汚染水の処理対策立案に有用な基礎データの収集実験に取り組んでいます。
  • 有志会員は、北海道大学、東北大学、東京工業大学、京都大学、九州大学、日本原子力研究開発機構が主要メンバーです。〔2011年〕3月22日にチームを発足させて以来、各種吸着剤や実験条件の共通化、作業の分担などを通して効率的に実験を進め、また、㈱日立製作所、㈱東芝、オルガノ㈱、ゼオライト工業会などのメーカー等とも密に情報交換して処理システムの設計に役立つ実験データの取得を進めています。
  • 今回対象とした処理技術は、固体の吸着剤に汚染水中のセシウム、ストロンチウムあるいはヨウ素を吸着させて取り除く方法。吸着剤としてゼオライト系吸着剤23種類、非ゼオライト系無機イオン交換体吸着剤13種類、活性炭4種類を調査しました。約60名(うち学生25名)からなる有志チームはこれら多くの吸着剤を対象に、海水、あるいは希釈した海水などから放射性物質の吸着剤への吸着率を分担して測定しました。600点に及ぶデータは、吸着率に及ぼす海水濃度、水素イオン濃度、吸着剤量/汚染水量の比、放射性物質の濃度、吸着時間の影響を網羅しています。これらの基礎データが、汚染水処理システムの構築に役立てられることが期待されます。
  • これまでに収集したデータを以下に示します。データは順次更新していく予定です。

収集データ

【注意事項】 本データ集に収録された吸着データは、限定された試験条件において取得しており、特定の吸着剤の優劣を示すものではありません。最適な吸着剤は適用するプロセス、プラントにより異なります。また、本データ集は、使用者責任においてご使用下さい。


お問い合わせ先

「福島第一原子力発電所内汚染水処理技術のための基礎データ収集」に関するお問い合わせは、下記の電子メールアドレスまでお願いいたします。

Permalink clwt/start.txt · 最終更新: 2015/06/13 11:13 by ss12955jp

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