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 +====〔2025年11月4日 掲載 2件〕==
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 +===== 会議参加記 =====
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 +  *「第41回バックエンド夏期セミナー」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-251029_1.pdf\\ 山田淳夫
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 +  * 原子力学会2025秋の大会企画セッション「放射性廃棄物処分におけるAI利用の展望」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-251029_2.pdf\\ 上野吹佳
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 +====〔2025年4月25日 掲載 1件〕==
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 +研究論文\\ <fs large>分散長が地層処分の安全評価指標である最大核種移行率に与える影響の理解</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-250417.pdf\\ 樺沢さつき、山口正秋、平野史生、加藤智子
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 +> 地層処分の安全評価の核種移行解析では,現象のモデル化に必要な信頼性の高い知見やデータが必ずしも十分にあるとはいえないような場合は,安全上あえて厳しい結果になるようなデータ設定やモデル化を選択する等,技術的根拠の信頼性等に応じて十分な保守性を有するように留意した解析が行われる.岩盤を対象とした核種移行解析で用いる分散長をフィールドスケールで測定することは困難なため,その設定値は不確実性が大きい.一方,その値の増減が核種移行解析結果にどのような影響を与えるかについて知見は乏しい.本研究では,分散長の増減が最大核種移行率に与える影響を分析した.具体的には,亀裂性媒体を対象に,分散長の増減の影響について,分配係数等の核種移行遅延効果に関連するパラメータ値や半減期との関係にも着目した一連の感度解析を行った.その結果,分散長の増加により核種の移行に要する時間が早まり,最大核種移行率が増加する場合があることが確認できた.この傾向をより詳しく分析すると,最大核種移行率発生時間が核種の半減期を下回る場合は分散長の増加による最大核種移行率の増加は数倍程度に留まるが,上回る場合には分散長の増加は最大核種移行率発生時間の短縮に伴い最大核種移行率を大きく増加させる可能性があることを示す結果が得られた.このような新たな知見は,分散長の保守的な設定に資すると考えられる.
 +</WRAP>
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 +====〔2025年3月14日 掲載 1件〕==
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 +研究論文\\ <fs large>原子力プラントの廃止措置に伴い発生する鉛廃棄物の切断に供する低融点合金の供給方法の確立</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-250312.pdf\\ 五嶋智久,砂川武義,Glenn HARVEL
 +<WRAP indent>
 +> 原子力プラント(原子力・放射線施設)では遮蔽材としての鉛が広く利用されており,廃止措置に伴い放射性物質によって汚染した鉛および鉛含有物が廃棄物として出てくる.廃止措置で発生した廃棄物は,事業者が処分場を確保しなければならない.そこで,事業者はクリアランス制度により低レベル放射性廃棄物をクリアランスレベル以下に処理して廃棄物を減らしている.本研究は,汚染した鉛の廃棄物量を最少にすることを目的として,汚染部分のみを精密に切断する手法を確立することを目標とした.方法は,鉛と Bi と Sn を反応させることにより,鉛を低融点合金化して切断する.この鉛の低融点合金化においては,Bi-Sn 合金を作製し鉛に供給する方法を検討した.検討の結果,鉛切断部に Bi-Sn 合金を液状にして滴下する方法とペースト状にして注入する方法を実験で確認した.実験の結果,鉛切断部に Bi-Sn 合金をペースト状にして注入する方法の方が,目標とした部位を精密に切断するには優れていた.
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 +=====研究論文 =====
 +〔2024年11月26日 掲載 1件〕
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 +  * <fs large>放射性廃棄物処分場の施設設計におけるALARAとBATの在り方-英国の規制文書における位置づけ-</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-241122-01.pdf\\ 中林亮,杉山大輔,黒田知眞
 +<WRAP indent>
 +> 本稿では,英国の放射性廃棄物管理ならびに放射性廃棄物処分場に適用される ALARA と BAT の考え方を明らかにすべく,規制関連文書を調査した結果を報告する.調査の結果,ALARA の考え方は被ばく線量の低減を評価する指標として BAT の判定プロセスに内包されていることが明らかになった.また,施設の構成要素のオプション選定に BAT の考え方を適用する場合,環境中への排出量や被ばく線量を最小化するよりもむしろ,施設全体を俯瞰して体系的かつバランスのとれたオプションを目指すことが重要と考えていることが明らかになった.放射性廃棄物処分場の施設設計では,長期の不確実性が BAT の重要な指標となり得ることが示されている.
 +</WRAP>
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 +===== 会議参加記 =====
 +〔2024年11月26日 掲載 3件〕
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 +  *「第40回バックエンド夏期セミナー」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-241122-02.pdf\\ 中林亮
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 +  *日本原子力学会2024年秋の大会バックエンド部会企画セッション 幌延国際共同プロジェクトの現状と今後の展開\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-241122-03.pdf\\ 宮嶋篤海
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 +  *「ナチュラルアナログ研究ワークショップ2024」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-241122-04.pdf\\ 中林亮,新橋美里,藤井直樹,竹田宜人,藤田和果奈
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 +=====総説 =====
 +〔2024年10月25日 掲載 1件〕
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 +  * <fs large>地球表層環境のヨウ素129研究の現状と考察:地質環境長期安定性評価 に向けて</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-241021.pdf\\ 三ツ口丈裕,岡部宣章,國分(齋藤)陽子,松崎浩之
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 +> 高レベル放射性廃棄物の地層処分においては,その処分システムが持つべき隔離機能が数万年間は自然現象で損なわれる恐れのないサイト選定をすることが前提であるとともに,サイト固有の地質環境やその長期的変化を見込んだ上で合理的な処分システムを構築する必要がある.近年,日本国の地質環境の長期安定性を評価する目的で,本邦の地下流体(深部地下水,温泉水,油田や天然ガス田に付随する鹹水など)の元素・同位体組成の研究が進められており,ヨウ素およびその放射性同位体であるヨウ素 129(129I:半減期 1,570 万年)もその研究対象に含まれている.本総説では,地球表層の様々な天然物質のヨウ素含有量およびヨウ素 129/127 同位体比(129I/127I 比)に関する知見,試料の前処理・測定法,日本国内の地下流体の129I/127I 比データについて概説し,さらに,そのデータの解釈・問題点および不確実性,そして地質環境長期安定性評価に向けた示唆について述べる.
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 +===== 会議参加記 =====
 +〔2024年9月26日 掲載 1件〕
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 +  *「16th International Congress of International Radiation Protection Association」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-240920.pdf\\ 黒田知眞
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 +===== 会議参加記 =====
 +〔2024年5月13日 掲載 2件〕
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 +  *「2023年度バックエンド週末基礎講座」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Junce-In-Press-240425-1.pdf\\ 小鯖匠
 +  *「ICRP 国際シンポジウムサテライトイベント」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Junce-In-Press-240425-2.pdf\\ 河内山真美
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 +===== 会議参加記 =====
 +〔2023年11月21日 掲載 2件〕
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 +  *「第39回バックエンド夏期セミナー」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Junce-In-Press-240425-1.pdf\\ 高橋友恵
 +  *日本原子力学会2023 年秋の大会バックエンド部会企画セッション 廃棄物管理のバリデーション・性能担保の考え方\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-231120-2.pdf\\ 田中真悟
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 ===== 研究論文 ===== ===== 研究論文 =====
-〔2023年130日 掲載〕 +〔2023年1023日 掲載 2件 
-  *<fs large>波長スキャンキャビティングダウン分光法を用いた水素酸素同位体比分析へ適用を目的とし微量サンプルからの塩分・微粒子除去法検討</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-230125.pdf\\ 中田弘太郎 長谷川琢磨+ 
 +  *<fs large>多層構造の人工バア概念設計のための核種移行遅延機能の簡易評価\\ ‐各層からの定常放出フラックス一括導出‐ 
 +</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-231018-01.pdf\\ 大江俊昭、稲井隆将、矢込吉則、若杉圭一
 <WRAP indent> <WRAP indent>
-今後の処分事業伴う調査においては,サンプル量が少なく,イオン濃度が高く,微粒子や有機物を多く含む地下水あるいは間隙水サンプルの特性分析てい必要が生じる可能性が高い.水素酸素同位体比は地下水の移行挙動を理解る上で重要な情報であり,現在波長スキャンキャビティリングダウン分光法(CRDS 法)で分析されることい.CRDS 法における水素酸素同位体比分析では塩分や微粒子・有物により正確な定量が阻害される可性がある.そこで本研究では,CRDS 法の前処理として塩分や微粒子等除去する手法ついて検討した.微量のサンプルを蒸留するための試験系を構築し蒸留後サンプル回収するための最適な条件設定した.蒸留前後のサンプルにおける同位体比分析の結果から,蒸留法サンプルの塩分粘土鉱物や岩石片由来の微粒子除去して同位体比を分析するのにしているが確認できた.一方,有機物多量含む泥水サンプル蒸留する水素同位体比ずれることわかった.さらに溶液から室温で水蒸気発生させ水蒸気を分析する手法(水蒸気直接測定法)についても検討した.水蒸気直接測定も,塩分濃度高い・粘土微粒子を多く含むサンプルは同位体比正確定量可能であることが確認.有機物を多量含む泥水サンプルついては,泥水の混入割合25 %までは水蒸気直接測定法によりサンプルの水素酸素同位体比を分析できることがわかった.+設計プロセス核種移行解析結果フィードバックやすくすることを目的に,層構造人工バリアが持つ核種移行遅延機能を簡易評価するため各層から定常放出フラックス導出する手順整備した.本手順は,人工バリア構成する個々領域して両端フラックスを未知数として形式的に与えて定常解を導出し,連立程式解いて各領域界面おける未定フラックス直接かつ同時に決定するものであり入口定フラックスで,出口自然境界ゼロ濃度,ミキシグセの 3 条件に対する定式化行ない仮想的な多層人工バリアに対する評価を行った.また,本は層の追加容易あり,劣化層など層間挿入することで,バリアの一部状態を変化場合も,迅速かつ確実得られることを示した.
 </WRAP> </WRAP>
  
 +  *<fs large>15年間吹付コンクリートに接した軽石凝灰岩のアルカリ影響</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-231018-02.pdf\\ 新橋美里、横山信吾、渡邊保貴、吉川絵麻、湊大輔
 +<WRAP indent>
 +> 放射性廃棄物処分施設では,セメント系材料由来のアルカリ環境でベントナイトが変質することが懸念されている.本研究では,アルカリ環境における二次生成物の沈殿反応を理解するためのインダストリアルアナログ研究として,吹付コンクリートと軽石凝灰岩に関する約 15 年間の相互作用を調べた.その結果,吹付コンクリートと接する数 mm もしくは数 cm の範囲の岩盤では,火山ガラス等の非晶質な初期物質の溶解に伴い,Ca/Si 比が 0.7 程度,もしくはそれより Ca や Al に若干富む非晶質な C-(A-)S-H が生成していることがわかった.岩石の間隙水のアルカリ影響領域は少なくとも界面から 9 cm に及ぶものの,間隙率や透水性は界面から数 mm 以深では変化していなかった.このようなアルカリ影響領域は,地下水や溶存イオンの移流・拡散を含む複合的な要因によって決まっていることが推察された.本研究や既往の知見より,ベントナイト系材料のアルカリ変質反応では C-(A-)S-H からトバモライト等への変遷を想定することが必要なものの,本調査地のような低温条件であれば,その変遷は少なくとも十数年以降に生じると示唆された.
 +</WRAP>
  
  
 +===== 会議参加記 ==
 +〔2023年5月15日 掲載〕
 +  *「2022 年度バックエンド週末基礎講座」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-230512.pdf\\ 花房拓豊
  
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 +===== 研究論文 ===== 
 +〔2023年1月30日 掲載〕 
 +  *<fs large>波長スキャンキャビティリングダウン分光法を用た水素酸素同位体比分析への適用を目的とした微量サンプルからの塩分・微粒子除去法の検討</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-230125.pdf\\ 中田弘太郎 長谷川琢磨 
 +<WRAP indent> 
 +> 今後の処分事業に伴う調査においては,サンプル量が少なく,イオン濃度が高く,微粒子や有機物を多く含む地下水あるいは間隙水のサンプルの特性を分析していく必要が生じる可能性が高い.水素酸素同位体比は地下水の移行挙動を理解する上で重要な情報であり,現在波長スキャンキャビティリングダウン分光法(CRDS 法)で分析されることが多い.CRDS 法における水素酸素同位体比の分析では塩分や微粒子・有機物により正確な定量が阻害される可能性がある.そこで本研究では,CRDS 法の前処理として塩分や微粒子等を除去する手法について検討した.微量のサンプルを蒸留するための試験系を構築し,蒸留後のサンプルを回収するための最適な条件を設定した.蒸留前後のサンプルにおける同位体比分析の結果から,蒸留法はサンプルの塩分,粘土鉱物や岩石片由来の微粒子を除去して同位体比を分析するのに適しているのが確認できた.一方,有機物を多量に含む泥水サンプルを蒸留すると,水素同位体比がずれることがわかった.さらに,サンプル溶液から室温で水蒸気を発生させ,水蒸気を分析する手法(水蒸気直接測定法)についても検討した.水蒸気直接測定法も,塩分濃度が高い・粘土微粒子を多く含むサンプルでは同位体比を正確に定量可能であることが確認された.有機物を多量に含む泥水サンプルについては,泥水の混入割合が25 %までは水蒸気直接測定法によりサンプルの水素酸素同位体比を分析できることがわかった. 
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 ===== 研究論文 ===== ===== 研究論文 =====
Permalink journal/volxx.1675068938.txt.gz · 最終更新: 2023/01/30 17:55 by ss12955jp

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