ユーザ用ツール

サイト用ツール

journal:volxx

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面にリンクする

両方とも前のリビジョン 前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
次のリビジョン 両方とも次のリビジョン
journal:volxx [2022/09/13 11:48]
ss12955jp
journal:volxx [2023/01/30 17:55]
ss12955jp
行 9: 行 9:
  
 ===== 研究論文 ===== ===== 研究論文 =====
-2022913日 掲載〕 +2023130日 掲載〕 
-  * <fs large>ロナイト膨潤挙動に及ぼす層間対イオンの影響: +  *<fs large>波長スキャキャビティングダウン分光法を用いた水素酸素同位体比分析へ適用を目的とした微量サプルから・微粒除去法検討</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-230125.pdf\\ 中田弘太郎 長谷川琢磨
-分子動力学シミュレーションによる支配因子評価</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-220907.pdf \\ 四辻健治・舘幸男・佐久間博・河村雄行+
 <WRAP indent> <WRAP indent>
-放射性廃棄物の処分システムにおいて,粘土鉱物を主体とすトナイト物理的・化学的挙動を予測するうえで, +今後の処分事業に伴う調査においてサンプル量が少なく,イオン濃度が高く,微粒子や有機物を多く含む地下水あいは間隙水のサプル特性を分析していく必要が生じる可能性が高い.水素酸素同位体比は地下水の移行挙動を理解する重要な情報であり現在波長スキャキャビティングダウン分光法(CRDS 法)で分析されることが多い.CRDS 法における水素酸素同位体比の分析は塩分や微粒子・有機物により正確な定量が阻害される可能性がある.そこで研究では,CRDS 法前処理として塩分や微粒子等除去する手法について検討した.微量プルを蒸留するための試験系を構築し蒸留後サンプルを回収するための最適な条件を設定した.蒸留前後のサンプルにおける同位体比分析の結果ら,蒸留法はサプル分,粘土鉱物や岩石片由来の微粒子を除去して同位体比を分析するのにしているが確認できた.一方有機物を多量含む泥を蒸留すると水素同位比がずれることがわかった.さらに,プル溶液から室温で水蒸気発生させ,水蒸気を分析する手法(水蒸気直接測定法)ついても検討した.水蒸気直接測定法も濃度高い・粘土微粒子を多く含むサンプルでは同位体比を正確に定量可能であることが確認された.有機物多量に含む泥水サンプルつい泥水混入割合が25 %までは水蒸気直接測定法によりサプル水素酸素同位体比分析できることがわかった
-ロナイトの膨潤現象を理解することは重要である.本論文では,モンモリロナイト層間結晶膨潤挙動支配 +
-する層間対イオンの特性因子について,分子動力学(molecular dynamics, MD)シミュレーションによって調査した.5 種 +
-単一イオン型モモリロナイト(Na 型,K 型,Cs 型Ca 型,Sr 型)膨潤現象に関する分析試験の結果にMD 計 +
-算で得れた情報を統合することによりモリロナイト層間へ子吸着量は層間対イオン水和数強く依 +
-していることが確認された.また層間おける対イオンの和数は,対イオの水和自由エネギー,体積および +
-対イオンの分布状態により決まることが示された.さらに,層間対イオの特性パラメータ仮想的に変動させたMD +
-計算の結果から層間対イオンの和自由エネルギーと電荷とが影響因子として競合することより対イオンの布 +
-状態制御されることが明らかになった.これらの結果から得られた影響因子を含む経験式よって,層間対イオン +
-異なるモモリロナイト層間膨潤挙動定量的に予測することが可能となる+
 </WRAP> </WRAP>
 +
 +
  
  
 /* 古いモノ ----------------------------------- */ /* 古いモノ ----------------------------------- */
 /* /*
 +
 +===== 研究論文 =====
 +〔2022年11月01日 掲載〕
 +
 +  *<fs large>地下水溶存物質に着目した深部流体の起源と影響領域の評価手法の検討</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-221101-01.pdf\\ 富岡祐一 近藤浩文 楠原文武 長谷川琢磨 太田朋子
 +<WRAP indent>
 +> 高レベル放射性廃棄物の処分地選定においては,地下深部からの流入が想定される深部流体の調査・評価が必要である.深部流体のうち,スラブ起源水は高温,高塩濃度,高 CO<sub>2</sub> 濃度,低 pH という特徴を持つものがあり,処分環境へ流入した場合に悪影響を及ぼすことが懸念されている.そのため,スラブ起源水の流入を判別する方法の構築が必要である.深部流体の定義は非天水起源の地下水の総称としたものや,いわゆるスラブ起源水のみを深部流体としたものもあり,文献により異なる.また,国内のさまざまな地域での研究事例があり,溶存物質や地質環境の検討を併せて起源水の推定がなされているが,それぞれの共通した特徴を整理した事例に乏しい.そこで本研究では,既往文献調査に基づく,深部流体の形成機構のまとめと起源水の定義を行うとともに,30 か所以上におよぶ採水調査を実施し,既往文献結果と併せて溶存物質の特徴を再整理して深部流体の起源を判別する方法の検討を行った.その結果,Cl 濃度,He 同位体比,水の安定同位体比ならびに溶存イオン,溶存ガスを用いて定性的ではあるが起源水の推定が可能であること,溶存物質は深部流体の影響領域を評価できる可能性があることを示した.
 +</WRAP>
 +
 +
 +〔2022年11月01日 掲載〕
 +  *<fs large>膨潤圧試験中のベントナイトの膨潤圧変化に与える吸水圧縮挙動の影響</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-221101-02.pdf\\ 高山裕介 佐藤大介 菊池広人
 +<WRAP indent>
 +> 放射性廃棄物の地層処分施設の緩衝材への利用が検討されているベントナイトの膨潤特性を把握するために実施される膨潤圧試験では,給水開始後の時間経過とともに膨潤圧が単調に増加する場合や,一度増加した後に低下する場合など様々な膨潤圧変化のパターンが報告されている.本研究では,複数の異なる初期含水比の供試体を用いて膨潤圧試験を実施し,試験中の X 線 CT 測定により,膨潤圧が単調に増加する場合および一時的に低下する場合における供試体内部の湿潤密度分布の時間変化のデータを得た.その結果,吸水圧縮挙動の発生の有無やその大小が膨潤圧の経時変化のパターンに影響を与えることを明らかにした.具体的には,膨潤圧試験において供試体内部での吸水圧縮による変形量が大きいほど試験途中における膨潤圧の一時的な低下量が大きく,吸水圧縮による変形が生じない場合は単調に増加するものと推測された.
 +</WRAP>
 +
 +
 +
 +===== 会議参加記 ==
 +〔2022年11月01日 掲載〕
 +  *「第 38 回バックエンド夏期セミナー」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-221101-03.pdf\\ 中林亮
 +  *「IGD-TP symposium: The role of optimisation in radioactive waste geological disposal programmes」参加報告\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-221101-04.pdf\\ 中林亮
 +
 +
 +
 +===== 研究論文 =====
 +〔2022年9月13日 掲載〕
 +  * <fs large>モンモリロナイトの膨潤挙動に及ぼす層間対イオンの影響:
 +分子動力学シミュレーションによる支配因子の評価</fs>\\ https://nuce.aesj.or.jp/jnuce/In-Press/Jnuce-In-Press-220907.pdf \\ 四辻健治・舘幸男・佐久間博・河村雄行
 +<WRAP indent>
 +> 放射性廃棄物の処分システムにおいて,粘土鉱物を主体とするベントナイトの物理的・化学的挙動を予測するうえで,モンモリロナイトの膨潤現象を理解することは重要である.本論文では,モンモリロナイト層間の結晶膨潤挙動を支配する層間対イオンの特性因子について,分子動力学(molecular dynamics, MD)シミュレーションによって調査した.5 種類の単一イオン型モンモリロナイト(Na 型,K 型,Cs 型,Ca 型,Sr 型)の膨潤現象に関する分析試験の結果にMD 計算で得られた情報を統合することにより,モンモリロナイト層間への水分子吸着量は,層間対イオンの水和数に強く依存していることが確認された.また,層間における対イオンの水和数は,対イオンの水和自由エネルギー,体積および対イオンの分布状態により決まることが示された.さらに,層間対イオンの特性パラメータを仮想的に変動させたMD計算の結果から,層間対イオンの水和自由エネルギーと電荷とが影響因子として競合することにより,対イオンの分布状態が制御されることが明らかになった.これらの結果から得られた影響因子を含む経験式によって,層間対イオンの異なるモンモリロナイト層間の膨潤挙動を定量的に予測することが可能となる.
 +</WRAP>
 +
 <WRAP box> <WRAP box>
 ===== 特集①:日本原子力学会 2021秋の年会 バックエンド企画セッション == ===== 特集①:日本原子力学会 2021秋の年会 バックエンド企画セッション ==
Permalink journal/volxx.txt · 最終更新: 2024/05/13 15:28 by ss12955jp

oeffentlich