部会賞表彰

"優秀講演賞" の評価基準について

バックエンド部会では、この分野において顕著な貢献をされた方々を表彰しています。その1つである「優秀講演賞」は、年2回の原子力学会において特に優れた講演に対し贈呈する賞です。表彰講演は、学会の各セッション座長の評価結果に基づいて運営小委員会が推薦し、表彰小委員会で決定します。

  1. 学会の各セッション座長は、以下の5つの項目(下記参照)について評価します。 このうち①~④については0点~3点(最優秀)の4段階、⑤については0(オーバー)または1点(時間内)を与えます。各項目の評価点を合計して総合点を算出します。
  2. 座長は、各講演の総合点から優秀講演候補を最大2件ずつ推薦します。(春・秋の年2回)
  3. 運営小委員会は、座長毎の平均点を基に採点傾向を補正し、最終的に春秋原則各1件を最優秀講演として推薦します。(年1回)
  4. 表彰小委員会は、最優秀講演を決定します。(年1回)
  5. 優秀講演の受賞者の発表及び表彰は、春の年会(翌年度)におけるバックエンド部会全体会議において行います。

バックエンド部会では、このような評価活動を通じて、学会セッションにおける各講演の質的向上・講演者のスキル向上につながることを期待しております。


講演の評価項目(評価シート抜粋)

セッション座長は、以下の評価項目を含む“評価シート”を用いて、各講演の評価・採点します。予稿作成・講演の参考にしていただければ幸いです。

① 予稿の内容 0点~3点 の4段階評価
  • 予稿の研究的・技術的評価
    • ^_^ 発表の研究的、技術的意義が的確に伝えられている。
    • :-( 何を解明したいのかが具体的に示されていない。
  • 目的と結果の内容や整合性
    • ^_^ 目的は明確であり、実験方法等の記述は十分な情報が記載されている。
    • ^_^ 目的と結果の項目が対応している。
    • ^_^ 予察的であっても何らかの結果が示されている。
    • :-( 重要な実験条件や検討の前提条件が示されていない。
    • :-( 全く結果が示されず発表時まで不明。
② 発表内容 0点~3点 の4段階評価
  • 発表内容の研究的・技術的評価
    • ^_^ 発表に研究的、技術的意義がある。
    • :-( 発表が解説、紹介の域を脱していない
  • プレゼンに用いた資料の論理的な展開
    • ^_^ スライドの提示順序が論理的な筋道に適っている。
    • ^_^ 用語の定義と使用の順序が適切。
    • :-( スライド間に飛躍があり説明不足になっている。
  • 分かり易さやそのための工夫の有無
    • ^_^ 文字の大きさの使い分けができている。
    • ^_^ 重要な項目、内容が適切に強調されている。
    • ^_^ 研究の目的やねらい、それに対する結論やまとめがなされている。
    • :-( 文字が小さすぎて判読しにくい。
    • :-( スライドのタイトルと内容が一致していない。
③ 説明の巧拙 0点~3点 の4段階評価
  • 説明の分かり易さ
    • ^_^ 主語、述語の対応が取れている。
    • ^_^ 論理的な展開に無理がない。
    • :-( 説明が前後する。
    • :-( 用語の定義をせずに用いる。
  • 聴衆への配慮等
    • ^_^ 重要な箇所で聴衆の方を向き反応を探りつつ発表する。
    • :-( パソコンや紙面に顔を向けたままや、聴衆に背を向けたまま発表を続ける。
    • :-( 重要箇所をポインター等で示さない。
  • 話す速度、声の大きさ
    • ^_^ 聴衆が聞き取りやすい話す速度。
    • ^_^ 後方の席まで聞き取りやすい声の大きさ。
④ 質疑応答 0点~3点 の4段階評価  (共著者からの回答も採点対象に含まれます)
  • 問いに対する回答の的確さ、十分性
    • ^_^ 質問者の意図を的確に捉えた回答。
    • :-( 冗長な回答や繰り返し。
⑤ 時間 0点~1点 の2段階評価
  • 所定時間内か否か。
    • ^_^ 発表は時間内に終了。(1点)
    • :-( 発表が所定時間をオーバー。(0点)
総合点 上記①~⑤の評価点の合計